「さようなら原発 いのちが大事」

〜1000万署名をめざす集会とデモ〜







 「がんばろう!さようなら原発1000万署名」と題した集会が(2012年)12月10日、日比谷野外音楽堂で開かれました。主催は「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」です。実行委員会がとりくんでいる1000万人署名の達成をめざすために開かれました。


■“原発はいらない”の大きな声を

 集会の司会は講談師の神田香織さんです。講談師だけあってたいへん上手です。集会の盛り上げにおおいに貢献しました。
 神田さんの出身地は福島県いわき市です。こんな話をしました。
     「チェルノブイリ原発事故のあと、原発問題も講談の題材にしている。そのため、“原発の話をしたらうけないよ”とか“電力会社からお呼びがかからないよ”と言われた。そうしたら、3月11日に私の故郷で原発の大事故が起きた。それでもわが国は原発をやめようとしない。みなさんと手をあって、“原発はいらない”の大きな声をあげていきたい」


■現地住民は不安な生活を続けている

 スピーチは、同アクションの呼びかけ人である鎌田慧氏(ルポライター)と大江健三郎さん(作家)です。二人とも1000万署名の意義を話し、「達成をめざしてがんばろう」と訴えました。
 スピーチのあとは、実行委員会構成団体の代表3人が署名の訴えをしました。最後は、福島で脱原発運動を進めている大賀あやこさんと竹中柳一さんが現地の状況報告や現地救済、脱原発の訴えをしました。
 大賀さんは、「真実が隠されているため、現地住民は不安な生活を続けている」と涙ながらに訴えました。
 竹中さんは、
 「住民は線量計をもたされて放射線量を計測し、自治体に報告している。しかし、高い値がでても自治体や国はなにも対策を講じようとしない」
 「これだけの大事故が起きたのに、原子力安全・保安院の関係者は誰も処分されていない。こういう状況となんとかしないかぎり、日本の原子力政策は変わらないのではないか」

 集会のあとは、「さようなら原発 いのちが大事」「放射能はごめんだ」「子どもたちを守ろう」などとシュプレヒコールしながら、東電本店前や銀座、東京駅前などをパレードしました。
 参加者は、集会途中の時点で5500人でした。




「がんばろう!さようなら原発1000万署名」と題した集会



司会の神田香織さん(講談師)



呼びかけ人の鎌田慧さん(ルポライター)



呼びかけ人の大江健三郎さん(作家)



脱原発を訴えてパレード。左から3人目が鎌田慧さん、その右は神田香織さん



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