■「自然と環境を守る全国交流会」参加団体


市川三番瀬を守る会









■当会の発足

 当会は、市川市の宝といえる三番瀬をそのまま保全し、次の世代にひきつぐことを目的として、2001年2月に発足した。
 会員の主力は当初、船橋市を中心に活動していた「三番瀬を守る会」に所属していた。その後、三番瀬二期埋め立て計画740haのうち市川側が470haとなる(その後の縮小案でも計101haのうち市川側が90ha)など問題の焦点が市川市に移ってきたなかで、三番瀬問題を市川市民に知らせ、市川市独自の活動をすすめるために「市川三番瀬を守る会」を結成した。


■埋め立て計画撤回後の活動

 環境保護団体の運動により、三番瀬の埋め立て計画は2001年9月に白紙撤回になった。しかし、市川市は三番瀬のラムサール条約登録に反対の態度をとりつづけている。また、実質的な埋め立てである人工干潟(人工海浜)の造成計画、箱庭的な自然鑑賞施設の建設計画、市川漁港拡張計画、生きものの豊かな猫(ねこ)実(ざね)川(がわ)河口海域の保存問題、市川市行徳・南行徳漁協をめぐる県企業庁の不自然な公金支出、県による石積護岸建設など、問題の多くは市川市側で発生している。
 このような状況のなかで、市川三番瀬を守る会は、三番瀬の実質的な埋め立てである人工干潟・人工海浜造成など市川市の「市民が親しめる海づくり」計画に反対し、三番瀬の保全をより確かなものにするために、三番瀬をラムサール条約登録湿地にすることを求める活動をすすめている。また、三番瀬の自然の素晴らしさを市民にPRするため、市川市の市民税1%助成制度を利用してビデオや写真集を作成して市内の小中学校や図書館に配布している。
 さらに、三番瀬の自然に親しむ活動として、三番瀬で初日を見る会、三番瀬クリーンアップ、三番瀬市民講座、三番瀬ツアー、「三番瀬News Letter」の発行なども行っている。


■三番瀬に第二の危機迫る

 私たちを含む環境保護団体の活動によって、県や市川市は、埋め立てを正面からはいえなくなり、「埋め立て」の文字はなくなった。しかし、埋め立てのねらいであった第二東京湾岸道路建設の計画はそのまま残っており、人工干潟造成などに名を変えた実質的な埋め立て計画が浮上している。
 私たちの力も強くなっているが、住民参加組織「三番瀬再生会議」の打ち切りや、三番瀬の情報発信施設「三番瀬サテライトオフィス」の閉鎖など、森田自民党県政や自民・公明が圧倒的多数を占める県議会の反動攻勢も強まってきている。三番瀬はいま第二の危機ともいえる大事な段階を迎えていて、私たちの活動の一層の強化が必要になっている。
(2011年9月)




三番瀬の初日を見る会



市川三番瀬クリーンアップ大作戦



市川三番瀬クリーンアップ大作戦



「三番瀬バスツアー」の参加者



ラムサール条約登録署名行動=JR本八幡駅北口






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